電子工作マガジン 2021年秋号発売。
2021年9月18日、電波新聞社が毎季出版している「電子工作マガジン」の秋号が発売された。
[下記、出版社HPより]
電子工作マガジンは、2010年に弊社の月刊誌「ラジオの製作」のスピリッツを受け継ぐ形で創刊されました。また、2015年春号より、「マイコンBASIC Magazine」コーナーが追加され、電波新聞の二大雑誌の両方の後継雑誌となりました。
■発売日:【春号】3月19日 【夏号】6月19日 【秋号】9月19日 【冬号】12月19日
「わかる・作れる・楽しめる! エレクトロニクス技術の未来を拓くホビー誌」をスローガンに実際に読者が作って試せる内容となっています。毎号、音の出るもの、光るもの、動くもの、無線をつかったものが製作記事として登場します。 また、マイコン BASIC Magazineコーナーでは、IchigoJam BASICを中心とした投稿プログラムの紹介やBASICマイコンボード使った簡単な工作が取り上げられています。
このようにソフトとハード製作記事の両輪でエレクトロニクスやITの世界を入門者に紹介しています。
定価 1430円 Amazon リンク ヨドバシ-リンク
柊電堂運営者も、実際に購入しました。
私が読んで、個人的に特に面白かった記事を下記に3つ紹介します。
・ブレッドボードで簡単組み立て「タッチセンサピアノ」ブレッドボードパーツセット
佐波 匠 先生
[個人的コメント] 面白度★★★
サンハヤトの初心者向けキット「タッチセンサピアノ」を紹介する記事ですが、特にブレッドボードの使い方や仕組みが詳しく書かれています。ブレッドボードで電子工作を始めたい方はぜひ、このキットと電子工作マガジンを購入して、チャレンジしてみましょう。
・ミニ・ブレッドボードに組み上げた「蒸気機関車(SL)鉄道模型の効果音に使える蒸気音発生器の製作」
西田 和明 先生
[個人的コメント] 面白度★★★★★
タイトルを最初見たとき、ああ、なにかデジタルな音源ICを使ったのかな。と思いましたが回路図をみてびっくり。なにかマイコンや音源ICなどを一切使わず、すべてアナログ回路のみで作られています。その回路の内容もかなり独特。蒸気音のあの音をどのように発生させているか、ぜひ電子工作マガジンを読んでほしいです。回路図内のトランジスタQ1の処理が見所です。わかる人が見ると「そうきたか!」ってなります。回路もブレッドボードで作れるように紹介されています。
・プログラミングで温泉たまごを作って、おいしく食べよう
久保 幸夫 先生 久保 七彩 先生
[個人的コメント] 面白度★★★★
作るのが難しい「温泉卵」をプログラミングで温度管理してコンロをON・OFFさせる方法を紹介しています。この記事の最も興味深い点は中学校「プログラムによる計測・制御」に対応させた内容であるため、教育機関にも展開できる内容になっています。また、久保七彩先生による卵に関する豆知識といった家庭科の要素も含み、教科の壁を越えた幅広い学習をねらった記事になっています。そのため、ぜひ、学校関係者に読んでいただきたい内容です。使用されているキットは、多くの公立中学校で採用実績のあるロボットキットを使っています。技術科の先生、ぜひご検討を!!