キャンドル風に光らせる&点滅させる回路
[キーワード]
・便利なLED制御IC
・ブレッドボードの扱いに慣れる
前回の投稿では、LEDを点灯させる方法を確認しました。お次は、LEDを点滅させたり、ゆらゆら光らせたりする簡単な方法を解説します。なにか実用てきなものが作れそうですね。使うのはLEDを制御する3端子の専用IC OSCDICシリーズです。このICとLEDと電源だけで簡単に回路が作れます。さっそく始めていきましょう。
・便利なLED制御IC
①LEDをキャンドル風に光らせるIC(OSCDIC6441)
下図が、ろうそくのような明るさのゆらぎを加えるICです。お好みのLEDをろうそくの炎のようなゆらぎを演出できます。第1図がICのデータシートに記載されている概要図です。ピンは三端子あり、VDD(乾電池の+をつなぐ),LED(LEDのアノードにつなぐ),Vss(乾電池の-とLEDのカソードにつなぐ)をつなぎます。たったそれだけで、LEDをゆらゆら光らせられます。LEDの制限抵抗もいりません。ただ、この回路で使えるLEDは20mA程度の電流です。それ以上の大電流なLEDを光らせる場合は、第1図の右側のように、抵抗とトランジスタを挟みます。2SC1815であれば150mAまで流すことができます。
第2図が電気的特性と定格です。電源電圧は2~5.5V つまり、乾電池2本か3本、またはUSBの電源であれば問題ないということです。また、出力電流は25mA固定のようですね。
②LEDを点滅させるIC(OS1CDY3A010)
LED点滅駆動用のICです。自己点滅LEDの点滅駆動回路部分のみをIC化した製品です。今回は1Hzで点滅するICを選びましたが、種類はいくつかあり、1Hz、1.5Hz、2.4Hz、6.8Hzがあります。第3図がICのデータシートに記載されている概要図です。こちらもピンは三端子あり、VDD(乾電池の+とLEDのアノード)をつなぐ),LED(LEDのカソードにつなぐ),Vss(乾電池の-をつなぐ)をつなぎます。たったそれだけで、LEDを点滅させることができます。LEDの制限抵抗もいりません。
LEDをゆらゆら光らせる回路
第5図がLEDをゆらゆら光らせる回路です。回路はデータシート通りに結線しました。試しに光らせるのは、以前のブログでも使った赤色LEDです。ブレッドボードの配線図を第6図に示します。
LEDを点滅させる回路
第7図がLEDを点滅させる回路です。回路はデータシート通りに結線しました。試しに光らせるのは、以前のブログでも使った赤色LEDです。ブレッドボードの配線図を第8図に示します。
今回使用した部品
今回使用した部品を下記に示します。ぜひチャレンジしてください。
ブレッドボードは部品表に乗っていませんので別途調達してください。
記号 | 部品名 | 部品の内容 | 使用数[個] | 購入数[袋] | 価格(円) | 店舗名 | 通販サイト | データシート | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
□ | BAT1 | 電池BOX | 単三2本用 | 1 | 1 | 50 | 秋月電子通商 | 通販リンク | – |
□ | BAT1 | 乾電池 | 単三電池(4個入り) | 1 | 1 | 80 | 秋月電子通商 | 通販リンク | – |
□ | U1 | IC | LED制御 [キャンドル](5個入り) | 1 | 1 | 140 | 秋月電子通商 | 通販リンク | データシート |
□ | U2 | IC | LED制御 [点滅1Hz] (5個入り) | 1 | 1 | 80 | 秋月電子通商 | 通販リンク | データシート |
□ | LED | LED | 5mm 赤 | 1 | 1 | 20 | 秋月電子通商 | 通販リンク | データシート |
今回の記事のデータ